’03.11.23

食欲の秋ですが、一年中変わることのないわたしの食欲には、格別季節の感慨はありません。
が、このところフードの上にラムとチキンをミックスしたソーセイジがのっていたり、馬肉が乗っていたりすると、俄然食欲は倍増します。どういう風の吹き回しでしょうか。

そういう訳でこのところ食欲倍増のわたしとサリーですが、主人達がとる朝食の光景に、ちょっとした異変が起きているのです。
わたしとサリーは、主人達がテーブルに座ると、テーブルの下と横で右往左往するのでうるさがられます。主人はマークしても何も効果はないどころか、お小言をもらうくらいでもっぱら敬遠です。ターゲットはお母さんと上の兄さんです。
特に最近は上の兄さんをマークしていると、テーブルの下で待つわたしにはパンの切れ端が落ちてきます。サリーは横で積極的にアプローチすると、すっと横からパンを持った手が伸びてきます。

わたしはいつものように、兄さんの顔を辛抱強くテーブルの下から見上げて、パンの切れ端が落ちてくるのを待っています。そのうち首がくたびれて、椅子に顎を乗せて待ち続けます。やがて期待通り、ぽろっとパンが落ちてくるのです。
ところがどういう訳か、最近横で座って待っているサリーの前に手が伸びてくると、サリーは顔をそむけて要りませんのポーズをとるのです。

「やっぱりサリーはラムと違うな」
「偶然、偶然」
「お腹でもまた悪いのかしら」

わたしには考えられないサリーの行動、一体サリーに何があったのか。ちょっとした朝食の光景の異変です。