’00.1.29

一日の生活の中で、何回かゲージから出て庭に出ることがあります。日光浴であったり、用足しであったり、遊びであったりその目的は色々です。目的を果たすとまたゲージに戻ることもありますが、ぼんやりとして外の景色を眺めていることもあります。
玄関の壁にもたれ、静かに目を閉じ音を聞き匂いをかいで色々なことを思い巡らす(ように見える)のも結構楽しいものです。

「ラム、こい」。玄関の扉が開き、わたしを呼ぶ声がします。何も無ければすぐコマンドに従って家の中に入るのですが、こんな時はちょっとぐずぐずします。
確か、お母さんが買い物か何かで外出して、間もなく帰ってきそうな時です。外出していることは確かです。間もなく帰ってきそうな何か感のようなものが働き、外に出て待っていなくてはならないような気持ちになるのです。

「そうか、帰ってくるのを待っているのか。じゃあもう少しそうして待ってたら」感は当たっていたのです。主人もわたしの気持ちを察してくれて、そのままにしてくれます。暫くしてお母さんが予想通り帰って来たときは何とも満足です。

「ラム、待っててくれてたの」そう言ってわたしの頭を撫でてくれます。本当に良かったとまたまた満足です。