’00.2.11

躾上手な人達は、私達がコマンドに従わず勝手なことをし始めると、叱るので無く無視することがどんなに有効かよく知っています。

たとえば、わたしが「すわれ」のコマンドで座った姿勢で居るとします。そして、「まて」のコマンドで座った姿勢のまま主人がわたしのまわりを一周するとします。わたしは主人の動きに合わせ、顔を主人に向けたまま主人を追いつづけるでしょう。
その中でも、主人がわたしの後ろに来たとき、一瞬わたしの視界から消えそうになったとき、私の不安は最高潮になることを告白します。強気なわたしも、一人になることがどれほどさみしいか。
そしてこのあそびが、わたしにとってどれ程真剣か、分かっていただきたいのです。

この公園には、散歩で来る事もありますが今日は車に乗ってやってきました。人が居ると主人はきまってわたしに色々なコマンドを発しては、見ている人の注目を引くのですが、今日はあいにく、わたしにとっては都合よく誰も居ません。こんな時は、決まってリードから解きはなたれ、かくれんぼあそびの始まりです。

暫くぶりのフリーです。思いっきり走って回ったり、なにか目新しいものがないか夢中になってふとあたりをみまわすと、主人がいないのです。かくれんぼあそびの始まりです。人様はそのように思うでしょうが、わたしはあそびどころではありません。あれー、一人になっちゃった。どうしよう・・と言って主人の探索が始まるのです。

あそびに見えるでしょうが、その実わたしは真剣なのです。これがまた、主人にとってたまらなく楽しいらしいのですが、わたしのほんとうの心の状態をわかってもらえるとうれしいのですが。