’04.5.19

夜の9時半ころでしょうか、わたしは痛さに我慢できず鳴きました。ケージのある居間にはもうだれもいません。何回か鳴いた時、2階から主人と上の兄さんが降りてきました。

はじめのうち、鳴いているのがわたしかサリーか分からなかったようですが、わたしの様子に気がついた主人が、ケージから出してくれました。
「ラム、どうした?」 主人が声を掛けてくれます。庭に出る途中でも、尻尾を巻いて腰を落としながら、歩くたびにキャンと鳴きながら庭に出ました。
主人は海の塩水を飲んでお腹を悪くし、排便でもしたいのだろうと思ったようです。わたしは玄関先でじっとうずくまっていました。上の兄さんが、お腹を撫でてくれます。

様子が変なので、主人は携帯の電話を教えてもらっている病院に電話をしました。
「立ってもお尻を丸めて、お腹が痛そうな感じです。昼間海で泳がせました。排便も夕食も普通です」
「こんな日に海で泳がすのが無茶だ。冷えてお腹を悪くしたのでしょう。これから嘔吐と血便が出ますよ。注射と薬を出すことになりますが、夜ですから高いです。今からこれるんなら来て下さい」
「・・・・、いやちょっと様子を見ることにします」
家に戻ってから毛布を掛けてもらい、長いこと主人に体を撫でてもらいました。主人が傍にいることで安心し、口を開けての荒い息遣いもおさまり少し横になりました。

結局きのうの夜はソファの上で、毛布を掛けてもらって寝ました。朝はサリー共々庭に出ましたが、腰を丸めて尻尾は下に巻いて歩くのはきのうと変わりません。もう痛いって鳴くことはありません。
トイレもし、食欲もあります。体を撫でてもらうのはいいですが、尻尾を触られると痛いです。
朝食の後、しばらく主人はわたしの体のあちこちを触ってくれます。そのうちサリーも主人の横に座って、自分も体を触って欲しいような感じです。サリーもいつもの元気がありません。

「サリー、いつもの尻尾ブルンブルンはどうした。なんだかラムと同じだな〜」
上の兄さんが降りてきても、お母さんからいつものヨーグルトをもらっても、うれしそうですが尻尾はダランとたれたまま。尻尾を振ろうとするんですが、かすかに付け根が動くだけ。
「泳ぎなんかに疲れすぎると、尻尾が動かなるとは聞いたことがあるけど、お前達はそれか!?」
下痢をするわけでもなく嘔吐もないので、胃腸が悪い訳ではなさそうです。病院も今日は休みということで、安静にして様子を見ることにしました。
それにしてもあの程度の海遊びで尻尾が動かなるほど疲れるとは、変な病気でなければとは主人の心配です。