’04.6.11

梅雨空が続きますが、一日中降っている訳でもないので、止んだ時を見計らって散歩に出掛けます。
この時期、花見川の川沿いの景色を見ながら散歩すると、しばしの間梅雨のうっとおしさを忘れます。緑のみずみずしい、この時期ならではの風景を紹介しましょう。

川を上流に向かってサイクリングロードを進むと、ちょっとした桜並木が続きます。春は上を見上げて桜の花を楽しみましたが、今はその下に咲く紫陽花が素敵です。
冬の間は葉を落とし、茎だけなのであまり目立ちませんが、この時期は葉も花も大きく自己主張をしています。
2種類の紫陽花があるようで、控えめに咲くがく紫陽花は、かえって目を引きます。

その紫陽花並木を横切って公園の奥にはいると、小さなハスの池があります。
近くに大賀蓮発見の地があり、そこからもってきたハスとのことで、これから暫く楽しめそうです。
その東大農学部のハス池には、夏の早朝にはハスの開花の瞬間を一目見ようと、多くの人が押し寄せます。
ハスの花をバックに写真をとってもらいましたが、8才ともなると顔一面白髪が生えているのがよく分かります。幸い色白なので、遠目には余り目立たないので助かります。

暫く上流に歩いてゆくと、汐留橋に着きます。名前の通り海水をここでせき止めるように、段差になった川の上に懸っている橋です。いつもはここで折り返して、下流に向かって家に帰ります。
このあたりは川の行き止まりでもあるせいか、ぼらやフナがよく釣れるようで、普段でも釣を楽しんでいる人がいます。
川べりは葦がびっしりと生えていて、サイクリングロードの奥では鶯が、川べりではこの葦にとまってヨシキリがうるさいように鳴いています。

さらに川を下ってゆくと、川鵜がしきりともぐって魚を獲っています。どれくらい潜れるのか目測ならぬ口側で測ってみたら、15秒から20秒位は潜っているようです。冬場は群れをなしているようですが、この時期はなんだかのんびりと泳いでいました。
川に向かって突き出した排水溝に、時々川鵜や亀が停まって休んでいるのを見かけます。きょうは大亀と小亀が甲羅干しをしています。
川を離れて家に帰る途中に、どんな謂れがあるのか分かりませんが、馬頭観音があります。その回りに咲いているくちなしの花が何とも好きです。ほんとにいい香りがします。
すぐ茶色くなってしおれますが、花の大きな割には蕾がびっしり、次から次と咲くので暫くはこの花も楽しめそうです。

家に帰って暫くすると、また雨が降ってきました。雨の合間の散歩、うっとおしいですが草花にとってはきっといい時期なんでしょう。