’04.7.28

台風10号が近づいて来ているせいか、朝から北東の風が強くなりました。気温は高いのですが、庭にいても風が心地よく感じます。

小さな庭ですが、もちとヒバの木があります。最近この木の周りに、ところどころ小さな穴が空いているのです。セミが地上に出てきた跡です。
木の枝をよくみると、セミの抜け殻が枝の先の方にしがみついて残っています。裏の原っぱに降りる時、この木の枝を掴んで降りるのですが、いきなりセミが木から飛び出してびっくりすることがあります。

実はわたしは、このセミの殻やセミそのものが大の好物なのです。
原っぱではバッタを見つけては食べていますので、まあ昆虫だったら何でも食べるということでしょうか。ただサリーが食べる丸虫には、手が出ません。

今朝も原っぱから庭に上がる時、ヒバの木からセミが飛び出してきました。羽化して余り時間が経ってないせいか、すぐ地面に落ちてきました。
わたしは素っ飛んでいってセミをパクリ、サリーは何が起こったのかわたしの周りをうろうろして、仕切りと臭いを嗅いでいます。

「三年間も地下にいて、出て来たとたんに食べられてしまうんじゃ、セミもかわいそうだな」

そんな主人の声を聞きながら、庭のひんやりとしたコンクリートの上で北からの涼しい風を受けて、またセミを食べる夢を見たのであります。