’04.11.7

きょうも夕食前、サリーは裏の原っぱで主人と「伏せ」とか「飛べ」とか言って遊んでいます。わたしはその間、お母さんと居間にいてその声を聞いていましたが、外の様子が気になって仕方ありません。

はじめのうちはソファーの上で横になっているんですが、そのうち降りてきて、最後はがまんも限界に来て、ひぃ〜ひぃ〜と声を出してしまいます。
頃を見計らって、お母さんはわたしを庭に出してくれますが、丁度その時、主人とサリーは原っぱから庭に上がってきたところでした。

主人は少し疲れたように、ベンチに座ってわたし達を見ているんですが、「今度はわたしと遊ぶ番よ」とわたしは主人の膝に手をやります。
「そうか、ラムも練習したいのか」
と言って、わたしを玄関の前のタイルに座らせました。
「ラム、座れ」よ〜し、「伏せ」。わたしは言われるままお座りをして、そして伏せをします。
「ラム、座れ」。なによ、いま伏せって言っておいてまた座れだなんて、と思いながらよっこらしょとばかりお座りをします。
よ〜し、「ラム、伏せ」。なにがよ〜しなんでしょうね、座れって言って、おいてまたまた伏せだなんて。不承不承に伏せをすると、こんどはまた「座れ」って主人の声。
わたしは馬鹿らしくなって、じっと顎をつけて伏せのままでいました。
「こりゃ〜だめだわ」
何がだめなんでしょうね〜、サリーはこんな下らないことをさせられているの、可愛そうに。
そのサリーはと見ると、主人の言葉通り座ったり伏せたりして、主人の顔をみてました。