’05.2.2

拾い食い、未だにわたしからこの癖は抜けません。もっとも食べ物命のわたしとしては、ボール命のサリーがぼんやりしていても、落ちている食べ物はわたしが必ず先に見つけます。

今日も朝の散歩の帰り、路地に入ると家までの短い距離をリードを外しフリーで帰ります。主人とサリーの後から歩いていたのですが、そこで落ちている食べ物を見つけたのが運のつきでありました。
来るのが遅いと振り返った主人は、わたしが拾い食いをしているのを見るや、いつものように烈火のごとく怒ったのであります。その後の様子は、ご想像にお任せします。

主人とわたしのその様子を見たサリーは、自分も一緒になって怒られているような、うろたえようったらありません。サリーにも悪いことをしたと思います。
反省したなら二度としないようになるのが人間様なら、また同じような過ちを犯してしまうわたしの悲しい性。
とにかくサリーの主人に対する態度は、どちらが叱られているの分からないほど、尻尾をブンブン振って体をくねらせ、耳を寝かせ頭を下げ、主人の回りをくるくると回るというものでありました。

家に着くと「やれやれ」と言いながらベンチに座った主人に、こんどは飛び掛って両の前足で主人を抱え込んでは、一生懸命主人の顔を舐めるサリーなのであります。
わたしに代わって謝ってくれているのか、怒り狂った主人のご機嫌を取っているのか、どうもわたしには理解できません。
それで、主人の怒りも治まったのは事実であります。サリー、ありがとうさん。またよろしくね・・・。