’00.7.1

「リーンリーン・・・・リーンリーン」夕方8時前後になると、よく電話が掛かってきます。そして、夕方の散歩をしてない時は、決まってこの電話で「ラム、出かけよう」とお母さんが散歩に誘ってくれるのです。
何でこんな日の暮れたときに散歩にと思うのですが、散歩に出かけられるだけめっけものとそそくさと出かけます。
50メータ位の路地を出ると、ちょっぴり広い道路に出ます。それを駅に向かって歩いて行きます。

暫くすると、”シロ”の猛烈に吠えている声が聞こえてきます。相変わらず、”シロ”は道を行くサラリーマンの人を見ると吠えているんだな〜と思いながら、だんだん”シロ”の家の近くまでやって来ました。
すると暗闇の中から、見かけたような人がボソボソとこちらに向かって歩いてくるではありませんか。匂いも匂い覚えのこの匂い、な〜んだ主人ではありませんか。
”シロ”が吠えてたのは、主人だったんだと思いながら、軽く会釈をして通り過ぎようとすると「ラム、お父さんじゃない、いいの」。
いいのって別に珍しくもないのに、と思っているとくるりと向きを変えてお父さんと一緒に元来た道を家へと戻り始めました。

「ほんとにラムは冷たいんだから」「サンダーもそうだったけど、なんだろうな〜、柴犬なんかと違って冷たいのかな〜」。
いや、別に冷たいわけではないんですが、道でおあいそついてもしょうがないんじゃないんでしょうか。家でお迎えする時はそれなりの歓迎をしているんだから。そう思いながら、ご主人達と家路についたのであります。

このわたしの気持ち、イマイチ主人も分かりかねている感じ。いずれまたの機会にこの気持ち分かってもらえると思うんですが。わかるかな〜。