’00.9.9

ぎらぎらした夏の太陽が顔を隠して、雨の降る日が多くなりました。ただ気温は高く蒸し暑いので、秋のさわやかな天気とはとても言えません。そんな中きょうは朝から太陽が顔を出し、貴重な洗濯日和のようです。

お母さんが忙しそうに洗い終えた洗濯物を持っては、庭に出て物干しに掛けています。玄関の扉は開けっぱなしで行ったり来たり、わたしもお母さんの後について右往左往、干している間に玄関が開いていたのでそっと廊下に上がり、居間の方へ行って中を覗いて見ました。

目を上げたところ丁度主人の目とパッタリ、「あれ〜」 中から主人の声、わたしは反射的に庭にいるお母さんの所へすっ飛んで行きました。「アハハ、しかられて言いつけにきたの」 ほんと無意識の内に駆け出してお母さんの所へ行ったものですから、自分でもばつのわるいことったらありゃしません。

お母さんが庭に出たときに、必ずやることがあります。お母さんが庭に出ると、決まって玄関先の廊下にスリッパがぬいでおいてあります。わたしは、その内の片方をくわえては庭に持ち出すのです。しばらくするとお母さんは、「エ〜ンエ〜ン、お母さんのスリッパがないの、ラムチャン知らない」。
それを聞いてわたしは、口にくわえたスリッパをお母さんの所に持っていって、これですかこれですかとお母さんにスリッパを擦り付けるのです。「あった〜、ラムちゃんありがとう」 わたしはこのお礼の言葉が聞きたくて、聞くとほんとに良いことをしたんだな〜とうれしくなるんです。

久しぶりの天気の中、主人やお母さんにかまってもらってちょっぴりうれしい日でした。