ワールドを見て回る  '23. 1. 19

その後なにをしているか、ワールドを作る技術の進歩はないが、Clusterに上がっているワールドを見て回っている。メタバースのプラットホームはこのCluster以外は知らないので、メタバースのほんの一部を見ているに過ぎない。
そんな中でのメタバースの状況を書くのは気が引けるが、このところClusterで遊んで感じたことを戯言として記す。

結論から言うと、一昔前のセカンドライフの衰退の道を辿るのではないかという感がする。Clusterの中では、ワールド作りが盛んだしその出来栄えは素晴らしい。しかしそれだけのことでしかない。
イベントはライブだとかDJで、そこには人は集まるが企業の進出はあまり見られない。話題になった「バーチャル渋谷」も、訪問するアバも少ないし街並みの更新もあまりない。
報道された渋谷駅の改造も、バーチャル渋谷では気が付かなかった。講演会や学術的な利用は見なくなった。人口が増えているのかどうかもよくわからない。作られたワールドは、更新がないと訪れる人もなくなってくる。

コミュニティーはどうか、他人同士のフレンド交換は結構あるだろうが、知らないアバ同士の会話は少ないように思う。アバをつくって見せ合いの競演は盛んなようだが、しょっちゅうアバを変えていると個々のアバのアイデンティティーがなくなってしまう。
ワールドの中でのPRだとか商品の販売は全くと言っていいほど気が付かない。オブジェクトの販売も、ワールドの中ではほとんど見かけない。
ワールド作りで使うオブジェを買うために監禁したクラスターコインも、オブジェクトを買う必要がなくなったので使えずに持ったままだ。
土地の売買をするわけでもなく、ワールドは広さも個数も制限なく持てる。ということで、このプラットホームのビジネスモデルが全く理解できないでいる。何で稼いでいるんだろうか。

私のような暇な人間には結構楽しい思いをさせてもらっているが、昼間からClusterで時間を潰している多分若い人たちは、どんな人たちなのかも気になる。まあ今のところはそんな感想だ。

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