2006.8.28 >TOP
それはないよね 日が落ちてからの散歩が楽になりました。夕食が済んで一休みして、5時半ころから私とサリーは、それこそゆっくりしたブラブラ散歩に出かけました。
この時間、人もワン子も散歩のラッシュのようで、花見川沿いで多くの人やワン子に出会います。

あたりの田んぼは穂に一杯実をつけて、採り入れも間もなくでしょう。スズメよけにいろいろな工夫を凝らしているのがおもしろいです。
川沿いの道で、散歩をしている80才位のおじいさんとおばあさんにすれ違いました。私は道端の匂いを拾ってましたが、サリーはおばあさんにしきりと愛嬌を振りまいています。

「この子はまだ若いんですか」 「30才くらいの娘です」
「向こうのワンちゃんは知らん顔ですね」 「はあ、もう年で何事も達観しているようです」
「いくつくらいですか」 「人間で言うと70才位のおばあちゃんですかね」
「おとなしいですね」 「ええ、後はもう迎えを待つばかりです」
「・・・・・・」 「・・・・・」
その老夫婦と別れてから、私は主人の顔をみました。主人はしまったというような顔をして、足早にその場を離れてゆきました。

家に向かって帰っていると、もう1才を過ぎたというメスの豆芝に会いました。この豆芝の前には柴犬のオスがいて、雷のなった日に脱走していなくなった後に、しばらくしてこの子は迎えられたそうです。

「立派になりましたね」 「この子の子供が欲しいという人がいましてね、子供を採ることにしました」
「それはそれは」 「10月頃が時期なので、12月には子供ができると思いますよ」
「子供を採るって大変でしょう」 「いや、わけないですよ」
「・・・・・・」 「ハハハハハァ」
サリーのことで悩んで、ほぼ諦めかけている主人にとっては今度は自分がショックだったようです。
きょうは初秋に相応しい、実りの多い散歩でした。はい。
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