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2007.1.18 | >TOP | |
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おやつ | ![]() |
きのうは久しぶりの雨、お湿り程度の雨でしたが乾燥しきった空気に潤いを与えてくれました。暖冬とはいうものの、お日様が出ないとやはり寒さが応えます。 きょうは朝のうち曇ってましたが、昼過ぎからはお日様も出てきのうの雨で暖かく感じます。 朝の9時を過ぎるときまって、私と一緒にソファーに寝ているサリーが顔を上げて主人の行動をしっかり観察しはじめます。この時間はサリーにとっては、主人と散歩に出掛けると決めているようです。 主人の動きが一区切りついたところを見計らって、サリーはソファーから降りてやおら大きな伸びをするのであります。散歩に行こうという主人へのアッピールです。 私の楽しみは、主人とサリーが散歩から帰ると決まっておやつをもらえることです。 習慣とは恐ろしいもので、主人たちが帰ってくると私の体もソファーから降りて玄関に向かうのであります。 おやつと言ってもたいしたものではありません、小さなビスケットが3個、これとてもささやかな私の毎日の楽しみです。 ところがきょうはどういう風の吹き回しか、昼過ぎまで庭に出ていた私たちが家の中に入ると、主人が予定外のおやつのビスケットを出してくれたのであります。 いつも主人は1個づつ左右の手に持って直接くれるのですが、今回は私たちを座らせて目の前に2個づつ置いて「待て」をさせられました。 その後、あっと驚くことが主人の「よし」の声で起こったのであります。 こともあろうに、サリーは私の前のビスケットをあっという間に食べると、返す刀で自分の前のものを食べたのです。 その速さに私は何が起きたのか分かりませんでした。だた、私の前のビスケットだけはなくなっていました。 私の前やサリーの前に置かれたビスケットの匂いを嗅ぐ私に、主人はまた2個のビスケットを持ってきてそっと食べさせてくれました。 4個に2個、この借りはきっと取り戻そうと硬く心に決めて、涙を呑んだのでありました。 |
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