’11.12.25
昨日の朝は、体の不自由なお母さんに迷惑を掛けました。
トイレにたったおかあさんは、玄関から匂うあの何ともいえない不快な匂いに事の次第を察知したのであります。あたりは真っ暗、日の出前の寒さ、その中で私の落し物を片付けてくれたのであります。
申し訳ないことは重々分かっていますが、こればかりは今の私にはどうしようもないのです。

わたしの夕食はだいたい午後の3時頃。相変わらず一日2回、カップ山盛りいっぱいのシニヤー用ドッグフードを、お湯に10分くらい浸したものを食べています。
夕食が済んでしばらくしてから、主人はわたしの鼻面にビスケットを出して匂いをかかせ、立ち上がった私を庭の外の道路に誘導します。私は犬が変わったように主人の横をついて歩きます。実にスムーズな歩行です。そうなんです、主人とっておきの排便誘導方なのであります。
あたりを何度もうろつきますが、私にはその気配が一向にありません。
「そろそろと思うんだけど、出ないな〜」 独り言のように主人はぼやきます。出ないものは出ないんです。これわたしの言葉。
結局あきらめた主人は、私を玄関に連れ戻してくれました。そうなんです、これでわたしの一日はおしまし。後は翌朝までいつもの寝床で寝るのです。

主人は予想したのでしょう。寝ているわたしのお尻の下に、新聞紙を引いてくれました。そして今日の朝、クリスマス寒波の襲来で肌を刺すような寒さです。
「やっぱりな、あの時だ出しておけばよかったのに」 だって出ないものは出ないんですからしょうがないでしょう、これ私の言葉。
これが介護というものです・・・誰が言ってるのかな、たっく。