’00.9.2
以前は庭に出て、庭の扉が開いていると興味津々ついふらふらと近所を散歩したものです。そんな時、よそのうちの庭に入って食べ物の焼け残りなんかを食べたりして、えらい目にあったこともありました。最近はたまに鍵をかけ忘れて、なんかの拍子で開いた扉を見ても、外に出て行こうという気にならなくなりました。4才、だんだん物事に興味が薄れてくる歳なんでしょうか、それともただおっくうになったんでしょうか、興味がなくなるということは進歩がなくなるということで、いささか自分でも心配です。 しかし今日ばっかりは違いました。お母さんが庭の外で用足しをしてる間、わたしも開いている扉から外に出たのであります。理由は・・・なんともいえない良い匂いがしたからなんです。 その匂いはお隣の庭先あたりからしてきます。かといって、食べ物らしきものがあるわけでもなし、そう思いながら大きな植木鉢の前を通ると、なんとその中から匂いがするではありませんか。よくみるとドッグフードの大きな塊のようなのが、てんてんと置かれています。 「ラム、ラム・・・あら珍しい、外に出たのかしら」 お母さんの声がして、最後の一つを口にして急いで家に戻りました。 「あらいやだ、何か食べたの。・・・まさかお隣の、植木の油粕。気にはなってたんだよね〜。」大当たりーーー。そのまさかの油粕を頂きました。以前、我が家でも食べたことがあったんですが、それ以来トンと口にしなかったんですが、お隣で頂けるとは。 「また大変なことになっても知らないから。」 |