つまらなくなった「セカンドライフ」  '09.8.19

セカンドライフに登録してアカウントを取得した日のことを、セカンドライフのREZ Dayというらしい。rezとは、セカンドライフ(インワールド)のなかでオブジェクトを自分の持ち物入れから出すことをいう。
わたしの分身のREZ Dayは’07.7.14だから、丸2年を経過したことになる。その間、土地のレンタル料や主宰したキャンプの出費は馬鹿にならない。
それに借りた土地に建物を建てたり飾ったりするモノを購入もしてきたが、これも結構払ってきた。
それになんといっても3人の分身にそれなりの身なりや、顔、姿にするにはスキンやシェイプ、ヘヤーといったものを買わねばならぬ。
まあ、趣味や道楽と言いながら今までやってきたので、これらの出費は遊興費と思えば別に悔いはない。
セカンドライフがつまらなくなったのは、あくまでも自分の主観の問題。
セカンドライフは技術的にはバージョンアップのたびに進化こそすれ、そのゲーム性はなんら変わってはいないと思う。何がつまらなくなったのか。

私はセカンドライフの中では出不精で、あまり周りのことは語れるほどの知識はないが、最近見る周りの建物や景色は、初めの頃に比べ数段に素晴らしいと思う。作りや貼り付けたテクスチャーがいい。
全てではないにしてもこれらのオブジェクトを作れる人は、現実の世界でも仕事の関係でこのようなもの作りに係わっている人が多い。
もの作りには初めから諦めていた私は、せめてプログラムを作ってオブジェクトを自在に動かすことなら何とかできるだろうと、セカンドライフ専用のLSLという言語に取り組んできた。
こんな動きをするようにしたいと思ったことは、だいたい初歩的なプログラミングでできる。犬を作っては動かすようなことから始めて、ゲーム機をつくったりキャンプを作ったり、セカンドラフでは結構危ないお金(セカンドライフだけのL$。米$へは換金できる)を扱うプログラムを作っては遊んでいた。
しかしこのプログラムの分野でも、仕事でプログラミングを生業にしている人が作ったものは、所詮私の様な趣味で遊んでつくっているものとは、全く比べものになるはずもない。

最近、私の様な者でもこの程度のことが出来るし、自在にものを動かすことの楽しみを紹介しようと、柄にもなくプログラムの勉強会を思い立った。
2回ほどやったが、集まった人の中には何処で聞きつけたが、プロのプログラマーや、専門学校でプログラムを教えている先生なんかがいて、自分のブログで私のプログラムを完膚なきまでにこき下ろしていることを知って驚いてしまった。
別に反論することもないし、むしろ指摘していることは当を得ていると思う。しかし、これはショックだった。
作って出来上がったものもそうだが、プログラミングの知識や技術は仕事でやっている人たちとは、比較にもならないほど稚劣だと思う。それでも、セカンドライフでものを動かすことの感動を知ってもらいたかった勉強会だったのに。

セカンドライフでコミュニケーションを主体に遊んでいる分にはそれで楽しいだろうが、何か物を作って楽しむ私の様なものには、これらのプロの人たちの仕事振りを見るに付け、なんだか自分が作って遊んでいるのに意味を感じなくなり、この世界もつまらないように思えてきた。
HPを作っているときにも何度かそんな思いをしたことがあったが、HPの場合はそれを作る技術よりも、発信する情報の中身に価値があるように思えたから、結構長いこと続いている。

セカンドライフもこの先続けていくとするなら、やはりコミュニケーションを主体に、自己満足の程度でもの作りを楽しむのがいいのかもしれない。
セカンドライフの倦怠期もなんどかあったが、このところそのサイクルがいささか短くなってきたように思う。さてこの先どうなることか・・・。

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