「cluster」の使い勝手  '22.10.15

マイワールドを作って適当にアイテムを置いてみた。限られた範囲でしかないがモノつくりのまね事をする過程で感じたことを書く。どうしても20年も前のセカンドライフとの比較になってしまうのだが。

セカンドライフではモノつくりの素材は提供してくれるが、その素材を加工して自由裁量でいろいろなものを作ることができた。もちろん出来合いのアイテムも多く販売されている。
clusterはアイテムの素材は結構ある。しかし残念なことは素材を加工することができず使うものの裁量が生かされないので面白みがない。自分の好みの写真を部屋に置きたいと思っても、テクスチャーは貼れないし、まして写真を板の素材に貼ることなんか到底できない。アイテムはclusterで提供しているものか、売っているものしか使えない。
もちろんアイテムを自分で作ることはできるが、それはclusterの外で作成用のソフトを駆使して作ったものをclusterにDLしなければならない。これを趣味としているクリエータかプロでないとできないので、私のような素人にはできない。

一番おおしろいアバターの動作(ポーズ)も、セカンドライフは「ポーズボール」があって、ダンスからいかがわしい動作まである。これはいろいろあって面白いが有料で売っている。中にはただのモノもあった。ボーリングをするポーズ、それに伴う音響、自由に素人がセカンドライフの中で調達でき組み合わせて遊んだ。
clusterはそれがない。クリエーターがアバターにポーズを付けて、DLしなければならないので私のような素人には手が出ない。

ことほど左様にモノつくりやアバターのポーズに自由度の差があって、まだまだclusterは発展途上なのだろう。セカンドライフの私の知識は20年も前のものだから、今はどれほど進歩しているか想像もできない。
clusterはクリエータにとっては無償で実験できる格好の場だろうが、素人にはまだまだ使いづらいアプリと思えた。セカンドライフとclusterの根本的な違いは、アイテムをプログラム(リンデンスクリプトなる言語)で動かすかアニメーションソフトをくしして、外で作ったものをDLして動かすかの違いが使い勝手に影響しているようだ。


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