セカンドライフのSIMについて  '07.11.13

前にも触れたのだが、「セカンドライフ」を運営しているリンデンラボは仮想の世界での土地を売って事業をしている。この土地のことをSIMという。
土地を買うにはSIMを丸ごと、なかにはいくつもの地続きのSIMを買って、あるテーマを持ってそのSIMを運営しているのを見かける。多分これは個人でなく、何人かのグループか、IT関連のベンチャー企業が運営しているのだろう。
中にはリアルで名だたる企業がSIMを買って、その企業の宣伝を兼ねてテーマパークのように運営していることもある。

一方私が購入した土地のように、あるベンチャーがいくつものSIMを買って、そのSIMを小さい土地に区画して売っているようなケースもある。
中には多分グループでSIMを買って、それを区画割りしてレンタルしているのを見かけるが、遊びでやる分にはいいだろうが、これで事業をしようと考えるとなかなか厳しいものがある。

話はそれてしまったが、SIMを丸ごとないしはいくつかのSIMを買って、あるテーマを持ってその土地の上に建造物を建てるのであれば、かなりすっきりしたSIMになる。
ところが私のいるSIMのように、個人が小さな区画を買って、その上に好き勝手に建物を建てると、これが全く不自然な都市というか街並みになってしまう。
個人が住むような家があるかと思えば、大きなビルがあったり、いきなり廃墟のような区画があったかと思うとカフェとかアクセサリーやジュエリーのショップがあったりする。
私の場合もビルの横に私のように犬舎を作って、一日中犬の鳴き声がするなんてなことになると、リアルでは苦情が来てやってゆけないだろうと思う。

そんないろいろあるSIMを、最近は少しづつ見て回っている。凝った作りの建物やオブジェを見るのはそれなりに楽しい。
しかし、そんなSIMを見て回っても「セカンドライフ」の世界がまだよく分からない。別段この世界に意味がなくっても、情報発信、情報入手の道具としてみればいい。がWEBサイトと何がどのように違ってくるのか。それともこれからできるのか。
統制も連携もない、ただグループとフレンドの世界では所詮何も生まれないのか。いま少しこの世界を浮遊してみないと分からない。


セカンドライフの夜はいつも満月

満月が消えた後の朝焼けはきれいだ

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