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サリーの介助訓練
3−1
’02.7.31
二つのターゲットから指示されたものを選ぶ、サリーに物には名前があることを理解させる事は、なかなか容易な事ではありません。
ポールを選んでほめられ、それを何回か繰り返した後、ふいにダンベルを指示して間違ってポールをくわえようとして「ノー」と言われると、くわえることを躊躇するようになりました。
励ましてはまたコマンドをだすとテイクしにゆきますが、ターゲットの前で明らかに迷っている事が分かります。そのうち、「××はどっちなの」って顔をしてターゲットの前でこちらを振り向いてくわえようとしません。
指差して教えると、安心したようにテイクします。またコマンドを出すと、ターゲットの前でちょっと躊躇しながら恐る恐るどちらかをくわえます。見ていて自信なげなことがよくわかります。まだコマンドとターゲットが一致してないのでしょう。
計らずもこの訓練を通して、サリーが自分で考えている様子を見ることができました。そして、ターゲットを前にして、どちらを選んだら良いのってこちらに問いかける仕草を見ることができました。
ちょっと大袈裟ですが、しつけを教える事は人間から犬への一方通行のような気がしていましたが、この訓練を通して、なんだがサリーとコミュニケーションがとれているんだなという感じを持ちました。
まだはじまったばかりですが、サリーと会話しながら訓練ができるとしたら、こんな楽しい事はないでしょう。そんな可能性を感じた今日の訓練でした。