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 サリーの介助訓練 5−1

’02.8.14

「アップ」のコマンドで立ちあがることを憶えたサリーは、比較的スムーズにドアの前でも「アップ」のコマンドで、立ち上がってドアに寄りかかることができました。
しかし、立ちあがると私がすぐ指差した手を下ろすものですから、サリーもすぐ降りてしまいます。それとなかなかドアの取っ手に上手いこと足が掛かりません。
そんなことを何回か繰り返しているうちに、偶然取っ手に前足が掛かりその弾みでドアが少し開きました。少し開いたドアに鼻を突っ込んで、ドアの向こうに入ることができたサリーを大袈裟にほめてやります。

次ぎはドアの向こうには楽しいことがある、そのためにこのドアを開けるという目的を持って訓練をすることにしました。その楽しみを、布袋に入ったささみジャーキがもらえるということにしました。

サリーに布袋のなかにはささみジャーキが入っていることを分からせた上で、ドアの向こうに置いてドアを閉めます。サリーはドアの隙間から臭いを嗅いで、前足でドアを開けようとします。すかさず「アップ」のコマンドを出して、取っ手に飛びかからせます。
何度かやっているうちにフックに足が掛かってドアが開きます、鼻を突っ込んでドアの向こうへ突進です。
布袋を指差して「テイク」のコマンドを出します。、コマンドを出すまでもなく袋をくわえていますが、くわえた袋を持来させ「アウト」のコマンドで手に渡してくれる訓練もできるようにしました。

この繰り返しで、飛びかかって前足でフックを下げるとドアが開くことを覚えたサリーは、袋をドアの向こうに置いてドアを閉めると、何もコマンドを出さないのにドアを開けるまでになりました。この訓練は、お母さんがドアの向こうで寝ている上の兄さんを起すのに、すぐにでもサリーに手伝ってもらえそうです。

サリーとの意思の疎通は、以前よりはるかにできるようになった感じがします。こちらの意図を理解する時間が早くなりました。この調子で、引き戸を開けることの訓練に入りたいのですが、これもくわえて引っ張るという、今まで抑制していたことを教えることから始めなければなりません。