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ハンドリングとは何をすればいいのか
ジャッジはハンドリングをどう見ているのか
ハンドリングで犬は変わるのか


ハンドリング

JKCにはハンドリングの資格審査があって、A、B、C級のライセンスが与えられます。オーナーハンドリングを志すには、せめてC級のライセンスを取るための正規のハンドリング教育を受けるのが一番いいのでしょう。
楽しみとしてオーナーハンドリングでドッグショーに参加しようとするものにとっては、なかなかそこまではできないで、いきおい見よう見真似の独学となってしまいます。ここでは全くのゼロからはじめた、ハンドリングの経験を書いてみたいと思います。
ハンドリング独学の手段としては、教材は「JKCハンドリングマニュアル」、「犬の構成と歩様」(鳳鳴堂書店)、各種ハンドリングのVTR、それにプロハンドラーのレッスン、ドッグショーでのハンドリングの実践です。

オーナーハンドラーで私が一番大切だと思ったことは、サリーとハンとリングを一緒に練習することです。ドッグショーに出ようと思ったのは、サリーと心を一つにして共同作業をしたいと思ったからで、そのためにはハンドリングの練習時間こそ、その目的に近づく方法だと思ったからです。ドッグショーは、その練習の成果を発表する晴れの舞台と思っています。
サリーにはショーイングのマナーを入れる、私はハンドリングテクニックを学ぶ、独学の者にとっては学ぶ手段が少なくて苦労します。しかし、ネットで調べて見ると、時間と労力を惜しまなければ、結構チャンスはあるようです。

ドッグショーに出始めの頃は、ドッグショーの審査は犬とハンドリングの両方の審査だと思っていました。言葉で言うとその通りですが、ジャッジは犬を品評するために犬を見るのであって、ハンドリングは「犬を見せる」ための手段でしかないということです。
ハンドリングテクニックとは、いかに「犬をよく見せる」かでなくて、いかに犬をいい状態にして「犬を見せる」かだということが分かってきました。しかし、この「犬を見せる」ことが、なかなか素人には難しいことのように思います。



上の二枚の写真で、左はサリーがぼんやりと前を見ている立姿です。右は遠くに何かを見つけて緊張したときサリーがよくする姿勢を、リードを使ってそれに近い形にして見せている立姿です。私はドッグショーでは右のような立姿でいるサリーを、ジャッジに見てもらいたいとハンドリングを心がけているのですが・・・・。

欠点を補う以上の長所をもった「いい犬」の、その長所を見せることがハンドリングの必要なテクニックではないでしょうか。ジャッジが集中して見てくれる一分あまりの時間の中でも、立姿、歩様を見てくれるのは極めて短い時間です。
立姿に関しては、フリーステイでサリーが自ら右の写真のような立姿をするようにショーマナーを入れることも必要ですが、残念ながらそこまではできません。

また、歩様はサリーの体構成をみてもらう重要な動作ですが、私はそのことが理解できないまま、動きの活発さばかりを気にしてきました。
テンションを高くして活発に動くとことは望まれますが、それよりも歩様を見てもらうためのサリーとハンドラーの調和の取れた走りこそが重要だと気がつきました。
オーナーハンドラーでドッグショーに出始めは、サリーのテンションが低く、元気よく走ってくれないことで悩みました。リンクを降りて、顔見知りのプロハンドラーにそのことを聞いても相手にしてくれません。一人で出陳するオーナーハンドラーは全く寂しいものです。

それでもここまでやれてこれたのは、リンクを離れてサリーとするハンドリングの練習で、徐々にではありますがサリーもだんだん楽しそうになったからです。
そして、サリーが嬉々として車に飛び乗って、朝早くから私と二人して車で出掛け、半日以上一緒に過ごすことが私にもおおきな楽しみになりました。

ドッグショーを通して、サリーと一緒に素敵なラブを沢山見てきたことは、決して無駄ではなかったと思います。そのことを生かして、これからのラムやサリーとの共生ができればいいなと思っています。ジャッジングとオーナーハントリングについて、私の経験した動画を揚げました。

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