’05日本チャンピオン決定審査会初日 (’05.4.16 個体審査)

昨年に引き続いての審査会出陳となりました。風はあるものの朝から快晴、気温はやや低めですが犬にとっては都合のいい天気と言えます。
7時過ぎに江戸川河川敷の会場に到着、昨年同様の場所につくっていた国際訓練所のパドックにお世話になることにしました。

早速サリーは訓練を入れてもらった真鍋さんとご対面、尻尾をブンブン振って喜んでいます。
サリーを引いて様子を見てくれての感想は、体重も丁度よさそうで昨年と比べると動きが断然いいということでした。バリケンに入れて少し落ち着かせようということで、訓練所の車の中にあるバリケンを貸してもらいました。

8時には審査開始になるので、早々に受付けを済ませてもらった目録を見ると、ラブの成犬牝は23頭の申し込み、審査員は予定が変わって英国ラブラドールクラブの副会長をしているRichard Staffordという方になってました。
サリーはゼッケン番号が成犬牝のトップ、明日の比較審査では一番先頭でスタートすることになるので、これ以上順位が上がることがないので辛いものがあります(笑)。ちなみに成犬牡は28頭の申し込みでした。

成犬は個体審査の前に訓練試験があります。ぶっつけ本番ですが日頃の訓練とさほど変わることもないので、今回も早いうちに受験しました。サリーの私への注目度もいいようなので。
余談ですが、2頭前のチョコラブは多分旦那さんと思しき方が指導手で引いてました。クランクを速歩の脚側進行で帰っている途中で急に脱走、リンクサイドで撮影していた奥さんらしき方に飛びついて行きました。旦那さんのリードに余り元気のなかったチョコラブ、奥さんのところではブンブンに尻尾を振って飛びついています。やはり指導手は女性がいいのかななんて、余計なことを思った光景でした。全くの余談です。
サリーの順番、脚側停座、立止は少し斜交いですが無難にクリア。脚側行進も遅れることなく付いてくれました。うしろで見ていた真鍋さんから「活気があったよ」と言われついにんまり。緊張してないと思っていたのですが、終わると声も出ないほどのどはカラカラ、ボケ防止には役立ったようです。

外人ジャッジにPDの審査員3人。意見交換に時間が
掛かることがしばしばあった。
個体審査もサリーのテンションを余り気にしなくてもよさそうだと思い、混んでない早めに受けることにしました。時間は9時半、日頃は花見川一周の散歩に出かける時間です。
常歩と速歩のラウンドが2回、おなじくアップダウンが2回、そして触審。ラウンドは私に遅れることなく走ってくれました。特に速く走りすぎたかなと思った時、サリーはギャロップで付いてきた時にはまずいと思いながらもうれしくなりました。
がっちりしたまさにショータイプのラブが多い中、相変わらずサリーは華奢に見えます。そんなことはどうでも、今日に関してはこのところのサリーの活発さが出て、私としては満足のいく個体審査でした。


’05日本チャンピオン決定審査会2日目(’05.4.17 比較審査)

今日も朝から快晴、空気も爽やかに感じる日和となりました。花粉は相変わらず飛んでいて、マスクが放せません。二日目の比較審査はラブとシェパードだけです。
受付をする必要もないので審査の時間に間に合えばいいのですが7時半には会場入り、きのうと同様国際訓練所のパドックにお世話になりました。審査の開始が11時半だったので、4時間の間待機することになりましたが、この時間を有効に使うのも経験が要るようです。

11時半の審査開始、日差しはありますが気温はそう高くなく黒ラブもさほど暑さを気にすることもありません。ラブの成犬牝の出陳は欠場もなく23頭、ゼッケン番号順でサリーはトップです。
出場の前に真鍋さんから、トップでラウンドするのは遅すぎず早すぎず気をつけること、サリーのスタックは前足の位置に注意すること(肩甲骨の真下にセットする)、後足を引きすぎると胴が長く見えるので垂直になるようセットすることの注意を受けました。真鍋さんも預かりの成犬牝を引くことになっています。

ラウンドの後、23頭全頭のアップダウン、そしてピックアップの開始です。
きのうは余り気がつきませんでしたが、待機している時間に前の組の審査を見てましたが、審査員の英国人はシルベスタ・スターローンばりのなかなか渋い男です(あまり審査には関係ありませんが・・・)。
PDの審査員がさらに4、5人一緒について、色々協議をしながら審査を進めているようです。

審査員の協議の間、待たされるのがしばしばあった
どんな協議をしているのか知る由もありませんが、更に通訳が入るので審査にやたら時間が掛かることと、どうも雰囲気からして英国人の審査員に審査が一任されているわけでなく、PDの審査員も色々と口を挟んでいて英国人の審査員が下がってしまう場面が見受けられます。

いよいよピック、最初に呼ばれたのが何とサリーです。ピックアップされた犬は対角線上のコーナに並んでいく指示をされましたが、会場を横切ればいいものをラウンドの線に沿って半周走って行きました。
呼ばれたのがゼッケン番号だったので、ウイニングランのつもりで半周走っている途中果たしてサリーでよかったのか、今一度ゼッケンを見直したのは我ながら冷汗ものでした。

ピックアップされてからの時間の長いこと、走らされては協議、走らされては協議です。ピックアップ上位5頭による比較審査、真鍋さんの横を通った時走りのリズムを崩さないように、ステイの時後足は引き過ぎないようにとアドバイス頂いたのは、走っていて心強く助かりました。
ピストルを2回鳴らす音響テスト、そして上位5頭によるラウンドと協議の繰り返し。今年のラブの成犬牝の日本チャンピオンをこの審査で決めるのですから、いきおい慎重になるのでしょう。
その間サリーは活発さを失うこともなく走ってくれました。そして何よりも集中が途切れなかったのは、この日のために練習を一緒にしたお陰だとやっていながら思いました。
そして最後に上位の順位を今一度確認して決める時、3番目に落とされてしまいました。しかし、何故か不思議と悔しくはありませんでした。

きっとこれぞショータイプのラブというような顔の大きながっちりしたラブの中で、華奢なサリーが良くぞ一番にピックアップされたとの思いが強くあったからかもしれません。
その後も何頭かづつの単位で順位が決まっていきます。その間ざっと一時間強。サリー、お疲れさん。
終わってもサリーは元気一杯、以前と何かが変わったような気がしてなりません。

パドックで遅い昼食、「だから言ったでしょう、サリーはいいんだから。あのことはよく実家と相談して、やりましょうよ」とは真鍋さんの話でした。