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行動する 命令に対して犬に行動させる方法は偶然、誘導、強制、叱責の4つの方法がよく言われます。この4つの方法はだいたい想像できますので、ここでの説明は省略します。 犬は「うれしいこと」と「嫌なこと」の二つの心理で行動すると言われます。従って犬の行動パターンは、うれしいことを求めて行動し、嫌なことを避けるように行動するようです。 犬にとって都合のいいことは、往々にして人間にとっては都合が悪いことが多いものです。やっかいなことは、人は無意識のうちに犬の都合のいいことを助長していることにあるようです。 咥えて走ることの好きな犬は、靴を咥えていると人が追っかけて取り戻そうとすると、犬は一層喜んで走って逃げます。 触られることの嫌な犬は、手を出されると唸ります。人は噛まれると思って手を引っ込めてしまいます。犬はしてやったりと、次からは手が近づくと唸るようになります。 人にとってうれしいことと、犬にとってうれしいことを同じにする、人にとって嫌なことは、犬にとっても嫌なことにする人間の知恵がここでは必要なようです。 羊を追っかける牧羊犬、泥棒に吠え掛かる警察犬などは、犬の行動を上手く引き出して人間に役立ててるいい例でしょう。 犬の心理をうまく使って訓練することが訓練の醍醐味というならば、訓練も人間からの一方通行にはならないようです。 |