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気合を入れる

訓練の練習をする時は、犬が練習をしたいという状態になってから始めるのが良いといわれます。その気になってない時に練習をしても、いやいやながらのそれこそ喜求性のない訓練になります。
その気にさせる手段として「じらす」のが手っ取り早いのですが、その場合サリーのやる気はあまり持続しません。

サリーだけ庭に置いてラムと原っぱでボール遊びをすると、フェンスを乗り越えんばかりに自分もやりたいと騒ぎます。やる気満々の状態になります。
選手交代でサリーを原っぱに降ろすと、初めのうちはそれは夢中になってボールに執着しますが、そのうちテンションは下がってきます。

サリーをその気にさせるには、今のところボールに執着するのを利用して、命令を出すのが効果があります。
ご褒美にボールを渡すと、咥えたまま臭いを拾ったりうろうろすることがあります。態度としてはハンドラーを少しなめて掛かったような態度です。

以前訓練士さんから、犬も人間を試すことがあると言われました。自分の好き勝手なことをして、別に叱られなければ増長して、更に好き勝手なことをするというのです。そんな時は間発をいれず注意することが必要だというのです。
これは命令ができない時と違って、サリー自身も後ろめたさを感じながらの行動ですから、ハンドラーの注意はてきめん効果があります。

叱るというよりも注意するといった気持ちで叱る方がいいでしょう。「あぁ、いけね〜」という感じで尻尾振り振り頭を下げてやってきます。その後は、見違えるように命令にきびきび動くようになります。
時にはこういう気合をいれることも必要なようです。