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はじめに

「サリーの訓練」の冒頭で、「しつけ」と「訓練」は違うような気がすると書きました。しつけは社会常識で、訓練は特殊技能のように思うと書いています。
確かに訓練競技会で優秀な成績を上げる犬を見ると、立派な特殊技能のを持っている犬と思います。しかし家庭犬に入れる訓練は、人間社会に共生していく上では入れてやったほうがいい「学習」ではないかと思うようになりました。

訓練を学習といいましたが、どうも適当な言い換える言葉が見当たりません。訓練は犬を訓練した結果、できるようになった動作や芸に意味があるのではなく、訓練のプロセスそのものに意味があり、そこで犬が学習することが大事なように思います。
訓練の成果としてJKCの訓練資格を取ることは、励みや目標としてはいいでしょうが、その成果が日常の人間との共生に生かされてなければ何もなりません。

では訓練とは何なんでしょう。疑問に思って訓練に関する本や訓練士さんのサイトを調べてみました。
言葉の遊びをするつもりはありませんが、そういう意味で考えると「しつけ」は訓練の最終目的のような気がします。訓練は行動のパターンを教えるのでも芸を教えるのでもありません。
人間がTPOに応じ、犬の行動が「こうあって欲しい」と思うことを、犬の意思でできるように教えてやる学習ではないかと思うようになりました。

競技会で披露される訓練の成果と、日頃の行動で生かされる訓練の成果はちょっと違うのではないかと思います。
そんなことを感じてサリーに入れていく日頃の訓練を、このコーナでは紹介していきます。
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