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集中力

爽やかな秋晴れの一日、犬達も原っぱで駆けずり回って遊びたいようです。
気温は低めで乾いた空気の中でも、直射日光をまともに受けていると黒いサリーの体温は上がるようで、しばらくすると日陰を求めて寝そべっています。

涼しくなって体調もいいのか活発に動き回るサリーを見て、久し振りにCDのいくつかの科目訓練をしました。動作の切れはいまいちですが、コマンドの意味は忘れてないようです。
飛越台を持ち出して障害飛越、相変わらず飛んで立つ位置は斜交いでしたが、片道、往復とも元気よく飛んでくれます。
それではと選別台を持ち出して、選別の訓練をすることにしました。台に5個の穴を開け、その穴に布切れを差し込んで、その中の一つを選別させるものです。
選別する布は手でもんで、私の臭いをつけておきます。選別台から10m離れた所で、別のやはり手でもんで臭いをつけた布を嗅がせ、「取って来い」で私の臭いのする布を選別してくるものです。
この選別訓練は庭で時々やってますが、いつも3回やって間違うことはありません。今日のように裏の原っぱで選別をするのは初めて、広くて風のある原っぱで果たして上手くいくかどうか。

涼しいとはいえ直射日光の射すなか、いくつかの科目訓練の後だったのでサリーもいささかお疲れ気味。
1回目、2回目、動きもまあまあで選別の間違いもありません。3回目、手に持った布の臭いを嗅いで選別台に向かいましたが、途中まだやるのって感じでこちらを向き選別を始めましたが、間違った布を咥えてきました。
残った布で選別させても、いい加減に布を咥えて持ってくるだけです。選別に集中してないことが分かり、こんな時は何回やってもうまくゆきません。

集中力も訓練競技会のように持続的な集中力が要求されるものから、ドッグショーのように短時間の集中力が連続して要求されるものといろいろあります。
集中しているときは、コマンドに対して歯切れよく反応してくれるし、体にも緊張がみなぎって美しく見えます。集中力を如何に引き出すかがハンドラーの技量だとすると、ハンドラーも犬の精神状態を見抜く訓練が欠かせません。