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訓練のメカニズム

犬を訓練する状況を思い起こしてみると、人が犬に命令する、犬が命令によって行動する、人がその行動を見て誉めるとか叱るという動作の繰り返しであることが分かります。
何かものを作ろうとする時、計画して、行動して、結果を見てまた次の行動の計画を立てます。
何かする時の管理サイクル(plan、do、see)と言われてますが、訓練も同じようなサイクルを構成しています。訓練サイクルとでもいいましょうか。

では訓練サイクルとはどんなものでしょうか。丁度管理サイクルのplan→do→seeに相当する要素として、人が命令する、犬が行動する、人が確認して反応するという要素からなるサイクルです。
ただ管理サイクルと違うのは、人と犬が対になって行う動作なので、犬の行動を確認したあとで人の反応が入ることです。
訓練もこのサイクルを意識してやると、訓練の方法を誤らずに行うことができるように思います。

「人が命令」→「犬が行動」→「人が確認して反応」のサイクルの中で、一番大切なのは「人が確認して反応」することです。
そしてこの訓練サイクルの中で人が確認するのは、犬の行動の形ではなくて犬の意識ではないかと思います。

では次からはこの訓練サイクルの一つ一つの要素を考えて見たいと思います。