サリーの介助訓練 3
’02.7.29 どんな状態に置かれていても、「テイク」のコマンドで自分からターゲットを口にくわえる、くわえた状態で脚側進行しても落とさないでついてくる。 そのターゲットがダンベル、新聞、箱、棒、ロープであってもちゃんとくわえることができる、サリーはここまでのことが出来るようになりました。 今回のメニューは、これらのターゲットを二つ並べて置いて、指示したターゲットを自分から口にくわえるというものです。 物には名前がある、そのことを理解して指示されたターゲットをテイクする訓練です。 確実に指示したものをテイク出来るまでは、ターゲットは二つに限定します。物には名前があってその区別が理解できれば、その応用で3つ、4つの中から指示されたものを選ぶのは、比較的簡単に出来るようになります。 サリーの訓練には、ダンベルと筒状になった15cmのグラスファイバーの棒を使う事にしました。 コマンドは「ダンベル テイク」でダンベルを、「ポール テイク」ポールをくわえるように訓練をはじめました。チョークチエンとリードは必ずつけて、必要に応じチョークが入れられるようにします。 ![]() 次ぎにダンベルとポールの二つを同じ場所に並べて置いて、「ポール テイク」のコマンドを出します。(ダンベルは何度もテイクしてきたので、ここではなじみの少ないポールをテイクさせることにします) 予想通り、サリーは慣れたダンベルをくわえようとします。すかざす「ノー」と言って、もう一度「ポール テイク」とコマンドを出します。 この時サリーが取った態度は、ターゲットの前で座って動かなくなったり、伏せの状態になって動かず固まってしまいました。テイクしようとして「ノー」と言われたので、何をして良いか分からなくなってしまったようです。 チョークを入れながら「ポール テイク」を繰り返し言って、分からないながらもポールを口にしたらすかざずほめてやります。 「××テイク」というのでダンベルをテイクしようとしたら「ノー」と言われた。「ノー」というのでじっとしてたらしつこく「××テイク」と言われるので、分からないけどもう一つの方をテイクしたらほめられた。まあ「××テイク」と言われたら二つのうちのどちらかを口にくわえようか、サリーにとってはこんな感じでだされたコマンドに反応しているようです。 出されたコマンドに反応してほめられる内に、ダンベルとポールの違いがわかるようになり、ただしく反応する割合が増えてきました。 今週はこの二つのコマンドが確実にできて、ダンベルとポールを間違いなく選ぶ事が出来るまで訓練します。 |
<INDEX> TOP 1 2 3 3-1 3-2 4 5 5-1 5-2 5-3 5-4 6 6-1 6-2 7 8 HOME