サリーの介助訓練 8(完)

’02.9.25

サリーはテイクしたものを、指で指した場所にアウトするのは確実にできるようになりました。その延長で、比較的大きな桶の中を指して、そこにアウトさせるのは簡単にできると思っていました。
ところがこれがなかなかできなくて、桶の回りにアウトしてしますのです。桶の淵が結構なバリアになっているようです。

この訓練は遊び感覚ですることにしました。
ターゲットはボールにし、ボールを投げてテイクさせ桶の中にアウトさせるというものです。できれば多いに誉めてやり、ご褒美をやるようにしました。
余談ですが、コマンドができたときは多いに誉めてやりますが、素人の私が誉めてもサリーは余り喜んでいるふしが見受けられません。
ところが、プロの訓練士さんが誉めると、喜んでいることが良く分かります。コマンドに対す動作もそうです。どうも声の調子と、ボディーアクションが違うようです。
私が大袈裟に体を撫でながら誉めてやると、変に興奮して手をや腕を噛んでくることがあって、誉められているのを喜んでいるのかどうか分かりません。そこで今はもっぱら手をたたいて、誉めてやることにしています。これだと、何となく誉めていることが分かってくれているような気がします。

これも何度かやるうちに、私の意図することがわかったとみえて、桶の中にアウトする確率が高くなりました。
これができれば、落ちているゴミをゴミ箱に入れるということが、できるかもしれないという望みがもてます。
これまでの訓練を通して、サリーとのコミュニケーションが随分取れるようになりました。あとはどんな行動でも、根気良く教えれば分かってやってくれそうだという確信がもてました。

「サリーの介助訓練」という大袈裟なタイトルで、基本的な訓練を8回にわたってご紹介しました。
サリーは全てが完全にできる訳ではありませんが、ここで教えたことを折に触れ繰り返していくことで、コマンドに対しメリハリの利いた動作ができるようになるのではと思っております。

家庭内介助犬を目指して、基本訓練のご紹介はこれでひとます終わります。 ありがとうがざいました。
(真に親ばかですが、ダンベルをくわえるサリーの表情、1回目の自信無さにそうな表情に比べると、なんと自信にあるれていることか)

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