サリーの介助訓練 5−3

’02.8.19

引き戸に取り付けたロープを引っ張ることを憶えたサリーに、こんどは引き戸を開けるためにはロープを引っ張れば開くことを教えてやります。
そのためには、締まった引き戸の向こう側に楽しいことがあるので、引き戸を開けたいと思わせます。今回も楽しみは布袋に入ったささみジャーキです。

袋を見せ、引き戸の向こう側に置いて引き戸を閉めます。「テイク」と言いながら引き戸を指します。袋にはささみジャーキが入っていることは前回の訓練で知っています。
サリーが最初に取った行動は、引き戸に飛びつくことでした。押して開くドアのことが記憶にあるからでしょう。開かないことが分かると、サリーは引き戸の隙間に鼻をつけ、前足で開けようとします。「プル」のコマンドを出すと、思い出したようにロープをくわえて引っ張ります。

ロープを引き戸に対して垂直に引っ張ると開きませんが、何回か引っ張っているうちに角度がついて引き戸が開きます。少しでも開けば、鼻を突っ込んでこじ開け袋をくわえてきます。これでサリーは、ロープを引っ張れば引き戸が開くことが分かったようです。

何回か同じことを繰り返して教えると、引き戸に飛び掛ることもなくロープを引っ張って開けます。「オープン」と言っても、ロープを引っ張って引き戸を開けます。
「オープン」を何度も言いながら、ドアを開けることと「オープン」が関連付けられるよう、これからは「プル」でなく「オープン」とコマンドすることにします。

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